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トラウマの正体②~トラウマのしくみ~

トラウマの正体。それは、体に溜まってしまった行き場のないエネルギーなのです。それを動物の例をだして説明してみます。

 動物はトラウマを持ちません。なぜかというと、動物は生命の危機から受けるショック(一度に受ける多量のエネルギー)をその場で解放するからです。「Waking The Tiger~Healing Trauma~PeterA.Levine(1997)」という本から一つ例を出してみましょう。
「インパラ(アフリカ産の大型カモシカ)がチーターに追われて捕まるその直前のことです。インパラは地面に倒れ込んでしまいました。そして死んでいるように全く動かなくなってしまいました。意識はありません。生理学でいう“FREEZING”の反応です。これは哺乳動物が、圧倒的な脅威で生命の危機を感じたときに起こす反応の一つです。この自然が作り上げたこの反応には2つの利点が考えられます。

 一つ目は、チーターはインパラが死んだものだと思い、インパラを他の敵にとられない、もしくは子供達と分かち合うために、安全な場所に運ぶ可能性があります。その間にインパラは“FREEZE”状態から目を覚まし、一瞬の隙を見て一目散に逃げ去ることが起こりえます。そしてこのインパラは危険が去った後に全身を震わせて、“FREEZING”の反応から残った後遺症を取り除き、何もなかったかのように体のコントロールを取り戻します。

 もう一つは、“FREEZE”状態では痛みを感じません。インパラがチーターに捕らえられ、自分の体を引き裂かれ、食べられたとしても、痛みは感じないのです。」

 それでは、生命を脅かされる危機を感じ、その状態から逃げられないとしたら、人はどのように反応するのでしょうか。筆者はこう記します。

 「生命の危機を感じたときに人も動物のように“FREEZE”反応を起こします。このときには動物と同じように、脳の本能と感情をつかさどる箇所が反応を起こします。しかしながら人は野生動物のように全身を震わせて、受けたショックを直ちに体外に放出するようにはいきません。その後ショック状態からのジレンマを、容易に解決する方法を見いだすことはできないのです。私たち人間の理性的な脳は、本能的な衝動に応じることなく、困惑してしまうかもしれません。それは、トラウマの症状として残ってしまいます。」

 このように肉体的、感情的に生命を脅かされるような経験から受けた衝撃が、行き場のないエネルギーとして体の中に滞ってしまうときに、それがトラウマとして残ってしまうということなのです。このようなトラウマ経験は誰にでも起こりえます。火災や地震などからの自然災害、重い病気、親しい人を突然失うこと、難産、暴力や暴行からの被害、過度のストレスなど。原因となりえる出来事は多岐に渡ります。意識下にはでてきにくくても、だれでも何らかのトラウマを持っているといっても過言ではないでしょう。次回はトラウマへの反応の仕方を見てみることにしますね。
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2006.05.24 02:56 | トラウマ | トラックバック(0) | コメント(2) |

コメント一覧

けーじさん、こんばんは。
トラウマとはちょっと違うかもしれませんが、先日ロルフィングのセッション中に、20数年前に肋骨を骨折したときに息が出来なくて苦しかったことを急に思い出しました。今も胸がつまってなかなか深く呼吸が出来ないときがあります。対処法はりつこさんからフォローいただきましたが。呼吸が止まる、息が出来ない、という経験をしたことはずっと後になっても体に影響を与えつづけているものなのでしょうか。ちょっと面白いなぁと思ったのでコメントに書いてみました。

2006.08.29 02:58 URL | 美奈 #- [ 編集 ]

 美奈さん、こんにちは。体験をシェアしていただき、ありがとうございます。

>呼吸が止まる、息が出来ない、という経験をしたことはずっと後になっても体に影響を与えつづけているものなのでしょうか。

 可能性はあると思います。その20年前の経験が美奈さんにとって大きなインパクトを与えていたとしたら、そのエネルギーは今も残ってしまうこともあります。そのエネルギーは解放されるまでそこにあり続けます。例えばアメリカにいるホームレスの30パーセントはベトナム戦争のころのソルジャーと言われていますが、その人達はPTSD(posttraumatic stress disorder)を20年以上経っても持ち続けています。

 経験そのものが後になって影響し続けるのではなくて、その経験をしたときに、どのように自分(感情、神経や脳)が反応したかによります。トラウマ経験は意識化にでてこないことも多々あるので、セッション中のワークで記憶がふと蘇ったのかも知れませんね。つながりはあるかも知れませんよ。

 まだここには連載できていませんが、溜まったエネルギーが体外に出たがっているときに、トラウマへの反応として「今も胸がつまってなかなか深く呼吸が出来ない」などの症状が再び現れることがあります。その体の感覚に耳を傾け、体のどこでそれを感じるか、どのように感じるのか、またそれはどうしたがっているのか、などを深めていき、結果的に溜まったエネルギーを体の外へ誘導してあげることが、トラウマを解決することへとつながっていきます。

 ところで話は変わりますが、今アドバンスのクラスがもうすぐ終了(あと一週間!)であわただしく、ブログを更新できないでいます。またこのトピックは取り上げたのはいいのですが、自分の中で外に出せるまでにはまとまってくれないので、余計時間がかかっています。更新遅れていますが、もう少々お待ちくださいね。コメントどうもありがとう☆

2006.08.29 03:00 URL | けーじ #- [ 編集 ]

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