スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |

トラウマの正体③~具体例Ⅰ~

 このテーマについては、前回から大きく時間が空いてしまいました。トラウマは、僕にとって、取り上げるのにはなかなか勇気のいる話題です。今、日本人の方で、「Waking The Tiger~Healing Trauma~PeterA.Levine(1997)」を翻訳している方がいるそうです。僕のサイコセラピストの友人が、アメリカの出版社にこの本の翻訳を打診したところ、日本人で、Levineのトラウマのコースを取ったある方が、ただ今この本を翻訳中ということでした。僕の友人は、たまたまその翻訳をしている人の知り合いでした。まだ日本での発売時期は未定ですが、出版されましたら興味のある方は、是非ご一読をお薦めします。
 さて、前回は動物の例を出してトラウマのしくみを紹介させて頂きました。今日は、セッションでの例を挙げて、それを説明してみます。

 あるクライアント、Aさん(女性)はトラウマの経験を持っていたとします。ここでのトラウマの度合いは、ワークを受けることができるクライアントの例を出させて頂きます。人によっては(虐待を受けたり、性犯罪の被害に遭ったことがある方々など)、触れられるだけでもトラウマが蘇る人が少なくないようですから。その場合は、体に触れるまでに、セッションを重ねる必要があります。まずは、信頼関係を築く必要があるからです。自分のワークの範囲外の場合は、信用のおけるカウンセラーの方を紹介するなどします。

 さて例え話しに戻りますが、このクライアントAさんは、体を触らせることを仕事とした、ストリップダンサーだったとしましょう。どうしてもお金が要るため、自らの意志に反し、嫌々ながらもお客さんに体を触らせていたとします。繰り返し触れられる度に、我慢できないくらいの嫌悪感が襲い、それに耐えられない。でも生活がかかっているので、その場からは、逃げられないと思っています。そのジレンマに身をおきます。そして、それを繰り返した後、やっと、最後にはその経験をくぐり抜けて、今はその世界から身を引いたとしましょう。Aさんは、今は適職についていて、精神的にも安定しています。この具体例は、アメリカでは実際にある話です。

 さて、こんな経歴を持ったクライアントがやって来たとしましょう。ワーク中、腰の辺りに手を触れようとしたときです。かすかにAさんの体が震えるのを感じました。「大丈夫ですか?」と聞くと、「大丈夫です。」と答えます。そうですか、とワークを続けようと少し触れると、再び腰の辺りがかすかに震え出します。そしてAさんは顔を歪めています。何か不快感を感じているようです。

 こんなときには、セラピストがAさんの体の反応を敏感に察知して、そこに気づいてあげることが大切です。なぜなら、Aさんのトラウマがそこにあるからです。ストリップダンサーとして働いていたときに、何度も触れられたときの、嫌悪感が堆積していきました。またAさんはそこから逃げられませんでした。その嫌悪感は、規模は小さいものの、繰り返し起きるショックとなります。体はそのショックを覚えています。しかし、Aさんはそれを無視し、平然を装い、結果的にそれらのショックを体の中に溜め込んでいってしまったのです。

 こうして人の場合は、動物のように、その場所で体をブルブル震わせ、そのショックを体の外に出すことをしません。人間の理性は、本能を無視してしまいます。そのエネルギーは、体の中に蓄積し、行き場がないままに放置されてしまいます。それはあとになって、様々な症状としてでてくることがあります。これについては後々書こうと思います。また、このエネルギーは、解放されるまでそこに居続けることになります。

 さて、Aさんがこのような反応を示した場合には、セラピストはどう対応したら良いのでしょうか?

 ゴールは、この行き場のないエネルギーを導き、そしてAさんの体外に出してあげることです。

 では、そのためにはどうしたら良いのか?というのをまた今度話すことにしましょう。

 
 *このストリップダンサーの例は、アメリカでしかないのでは、と思うかもしれませんが、それは話しをわかりやすくするために例として書かせてもらっています。日本で言うと、例えばセクシャル・ハラスメントを幾度となく経験したことのある方、また自分の意志に反して、風俗で働いていた経験を持つ方などに当てはまる場合があるかもしれません。ただし、ここで論じていることは、私自身の学びから理解している範囲のことですので、その点をご理解されて読まれてくださいね。
 
スポンサーサイト

2006.09.28 16:53 | トラウマ | トラックバック(0) | コメント(0) |

コメントの投稿












管理者にだけ表示

トラックバック

トラックバックURL↓
http://bodymindspirit.blog55.fc2.com/tb.php/121-39b2329b

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。