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トラウマの正体④~具体例 II~

 心理的なことからくるトラウマもあれば、事故などで肉体的に受けるトラウマもあります。今日は、直に肉体にうけたショックのトラウマについて書いてみます。
 ドンッ!!ガチャーン!! 車に乗っているときに、後ろを走っていた車に追突された方の例を出しましょう。ガックン、ガックンッ。首が前後に振られます。この時に首に相当なショックを受け、そして首がむち打ちの症状になりました。その人は、首から重りをぶら下げているような感覚が続いています。この類のトラウマを持っている人はアメリカではたくさんいます。

 アメリカでは交通事故から受けたトラウマ専用のセラピストもいます。 それほどこの手のトラウマは多いのです。中には、数ヶ月後~6ヶ月後に症状が出てくる人もいるようです。

 さて、セッション中はOrthopedic(整体外科)のボディーワークを使いながら少しずつ、筋肉や腱、そして筋膜をほぐします。あるセラピストは、このクライアントと定期的にセッションを続けていました。

 ある日、Orthopedicのボディーワークの後で、クレニオセイクラルのワークをしたときのことです。(クレニオセイクラルを簡略化して説明すると、このワークは体液の流れとそのリズムに働きかけて、クライアントのヒーリングパワーを活性化させます。触れる程度の軽いタッチを使います。トラウマのワークとの相性がいいです。)クライアントの首のつけ根の辺りを、指で抱えるように触れていました。そうすると、クライアントの歯がガチガチと震えだしました。それに加え、あくびが止まらないほど出始めました。

 さて、ここでは何が起きていて、セラピストはどんな対応をとればよいのでしょうか?

 これも、原理は同じです。ショックで体に閉じこめられていたエネルギーが、クレニオセイクラルのワークで解放され始めたのです。トラウマで閉じこめられたショックは、エネルギーとして体に残っています。一般的に、その滞ったエネルギーは体の外へと出たがります。しかし、このエネルギーは、逃げ道を見つけることが、今までできていませんでした。ですから、セラピストのクレニオセイクラルのワークで誘導されたエネルギーが、体の外から出るときに、歯の震えとあくびとして出てきたのです。セラピストは動揺することなく、それが正常なので大丈夫ですよ、とクライアントが安心、安全だと感じさせてあげることがヒーリングのプロセスを助けます。

 クライアントが溜まっていたエネルギーを出せたときに、ヒーリングプロセスが始まります。このようにトラウマは、体に溜まって行き場を失ったエネルギーが原因なのです。そのエネルギーをどうやって外に出してあげるか。それをセラピストは、クライアントと共に探っていきます(いくつかの例は次回に挙げます)。期間がどれだけかかるのかは、トラウマの深さによりますし、個人によっても異なります。

 ある人のクライアントは、セッション中に1時間以上体を震わせ続けた後、トラウマの症状が治りました。僕の先生は、虐待を受けたあるクライアントと、5年以上ワークを続けていると言っていました。2年前に受けた交通事故で受けたショックが未だ後遺症として残っているクライアントもいます。トラウマには、個人によって数え切れないほどのパターンがあります。しかし、原理は同じです。そうしたときに、セラピストがクライアントに何が起こっているのかを理解し、把握できていることが、クライアントの安心につながり、それはヒーリングのプロセスの中でとても大切だと僕は考えます。
  
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2006.10.03 14:52 | トラウマ | トラックバック(0) | コメント(6) |

コメント一覧

けーじさん、こんにちは。
トラウマについては、日本の整体などの学校では、ほとんど触れないのではないかしら?今までの講義でトラウマの話は聞いていません。とても興味深く拝見しています。

2006.10.04 21:50 URL | 美奈 #6O/kSUxg [ 編集 ]

 美奈さん、こんにちは。多分トラウマについて具体的に学ぶまで、日本の学校はまだ至っていないでしょう。こちらでは、トラウマに関する本がたくさんありますが、一番有名な本でさえまだ邦訳されている途中なのですから。そしてここボルダーは、アメリカ中でも研究が進んでいる方です。トラウマについては、ここ10数年ほどて、急に台頭してきた分野です。まだまだ研究される必要があると思います。一般的にいうと、アメリカのボディーワークの学校でもトラウマに触れるところはまだ少ないですよ。

 僕はトラウマに特化したセラピストではありませんが、クライアントから、トラウマの症状が出てきたときには適切に対処できるようにとクラスで学びましたし、またこれからも学んでいきたいと思っています。そして、学んだ範囲、体験した範囲で、これをシェアできればと、試行錯誤しながら記事を書いてます。たまに記事をアップロードした後で、少し編集するときがありますから、また時々読み直してみてください(笑

2006.10.05 01:23 URL | けーじ #- [ 編集 ]

はい!すごく勉強になります。ありがとうございます。

2006.10.05 21:03 URL | 美奈 #- [ 編集 ]

こんな遅いレスで失礼します。
昨年「Waking the tiger」を読んだものです。この本は確かにいろいろな洞察を与えてくれます。
ただ一つ疑問なのは、人間は野生動物より、ペットに近いと思うのです。犬や猫は人間から虐待され、トラウマになることがありますよね。そう考えるとペットのトラウマ回復過程をリサーチした方が、役立つのではないかとも思うのですが。
Levine博士のアプローチは効果をあげているのでしょうか(決して否定しているのではありません)?

2007.05.27 22:52 URL | ace #A8LnDL5. [ 編集 ]

aceさん、書き込みありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。

>人間は野生動物より、ペットに近いと思う>のです。

人間もペットもトラウマを持ちうるという意味では近いと書くことができます。おっしゃるとおり、ペットは人間に飼われる過程の中でトラウマを持つことがあります。ただ、人には複雑な言葉や理性がありますから、ペットと同じように比較するのはなかなか難しいのではないかと思います。でもその上で類似点を研究する意義はあると思いますよ。

トラウマを一旦受けたペットが、飼い主が変わった後に、与えられる愛情でトラウマがやわらぐ例を何件か見てきました。それでも人に怯える態度とか、傷が残ってしまいますね。トラウマは奥が深いと思います。

>Levine博士のアプローチは効果をあげてい>るのでしょうか?
アメリカでは効果を上げているようですよ。

2007.05.31 01:55 URL | けーじ #T8UkEJ16 [ 編集 ]

レスをありがとうございます。

>・・・それでも人に怯える態度とか、傷が残ってしまいますね。トラウマは奥が深いと思います。

ほんとうにそうですね。

これからも時々覗かせて頂きます。

ace

2007.06.01 12:56 URL | ace #- [ 編集 ]

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