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Body Awareness~体への気づき~

 学校のクリニックでは、ボディーワークのセッションを受けるが初めてという新しいクライアントがよく訪れます。一つマッサージを体験したことのない新しいクライアントに共通することがあります。それは「自分の体をよく知らない」ということです。

 
 何らかの事故で自分の体のことをよく考える機会を持っているクライアントは、自分の体のどの部分がどういうふうに悪い、ということを在る程度知っています。アクシデントからこの箇所が痛むようになった、とか少なくとも時々ある体勢をしたときにこの部分がどう痛むとか、どういうふうにすると楽になる、ということを描写することができます。

 またカイロプラクティックや、フィジカルセラピストに通っていて、どの部分が歪んでいて、ここまで良くなったけどまだこのように痛む、など詳しく伝えてくれるクライアントもいます。また病院の患者さんは身を持って痛みから学んでいますから、どの箇所をどうして欲しいのか良く知っています。

 一方で、そういう体験のない人たちに多いのは、「なんかここが痛む」とか、「時々ここがしびれることがある」というような漠然とした感じの不満を持ってクリニックを訪れます。そのようなクライアントには始めに、職業、趣味、普段の食事のことなどを質問するところから入り、姿勢のチェックに入ります。そうすると、そのクライアントがもっている姿勢のクセがよく見えてきます。

 一つ簡単な例を挙げてみます。コンピューター使う職業を持つ人によく見れれるのは、Forehead Posture(頭が前に傾いている姿勢)と、Rounded Shoulder(肩が内転して、丸まって見える)姿勢を持っています。またそれと同時にKyphosis(後湾症。上方の背骨のカーブが丸くなる。いわゆる猫背のような姿勢。)を持っている人が多いです。

 そういう人は、コンピューターの画面を見るときに肩を張って、のぞきこむように見ています。それが長い間続くと、これが筋膜、筋肉を緊張させ、首や背骨の並びを歪ませてしまいます。それが肩や首の筋肉の痛みや、目のズーンとした痛み、頭痛、などに出てきて、やっと何か調子が悪いなあ、というようになるのです。その兆しが見えると頭痛薬、目薬などに頼りがちになるのですが、元の原因は姿勢の歪み、筋膜や筋肉の過度の緊張、あるいは弛緩によるものなので、薬を使っても一時しのぎになります。でも現代人は忙しいので、ついつい体のサインを無視しがちになってしまいます。

 その他にも、おのおののスポーツなどにも姿勢の癖がありますから、あるスポーツをしている人が、ある箇所に痛みを持ちやすいということがあります。また重いバックパックを四六時中担いでいる人、重い荷物を運ぶ人、座っているのが長い人、料理をよくする人、寝るときの姿勢が悪い人など、姿勢の歪みに影響を与えることは日常生活のなかにたくさんあるのです。人間の体というのは重力に対して、本来はバランスを保つようにすばらしくできています。しかし、無理な姿勢を強いられることの多い現代人は、そのバランスを崩さざるをえない環境にいるのではないでしょうか。

 ボディーワークを受けるのが初めての人にセッションをするときには、ワークをしている途中もした後も、具体的な感想がなかなか返ってきません。プレッシャー(圧)の調節をするときに、その人にとってどれくらいが心地よく感じていて、どれくらいまですると痛く感じるのか聞くときも、痛いのか、気持ちよいのか、どう感じているのかはっきりした意見がいただけないことがしばしば。

 マッサージに対して、どのように感じるのが適当なのか、まだわからない場合に起こります。終わった後の感想も同じです。「なんとなく~や、~のような気がする、~かもしれない」という曖昧なコメントを頂くことが多いです。それも当たり前のことなのかも知れません。それまでは自分の体のことを意識して知らなかったのですから。

 クライアントが自分の体に触れられて、初めて少しずつ自分の体について気がついていくのだと思います。それにはボディーワークを在る一定期間続けてもらい、そのプロセスから学んでもらうしかありません。セラピスト側からすると、はっきりしたコメントがもらえる方がありがたいのですけれどね。

 そしてセラピストの重要な役割は、クライアントと気づきを共有すること。そのクライアントに自分の体について気づき、より具体的に知ってもらい、その人のこれからのプロセスを楽に行えるように手助けすることです。今日は「Body awareness~体への気づき~」について書きました。大きな視野から見ると、体について気づくことは、「自分」のことを知る上で大切な部分であると思うのです。
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2005.07.12 15:56 | カラダ | トラックバック(0) | コメント(4) |

コメント一覧

Aweaness・・とっても大切なんだけれど、一番失いがちなものですよね。
日本ですとやたらと自分の体に対して「オタク」的知識ばかりが先行していて、いざ「感じる」「気づく」となると「わからない」という人が結構います。
だからこそ、その一歩へのお手伝いが必要なんですね。お互いに頑張りましょう。

リンクしました。有難うございました。

2006.08.16 16:02 URL | りつこ #- [ 編集 ]

 りつこさん、リンク、そしてコメントもありがとう!もう少しリンク待っててくださいね。それにしても「オタク」的知識って、どんなこと知ってるんだろう?ちょっと興味津々(^^ゞ

 またロルフィングのセッションが始まったら、連絡します。僕のinstructorは、ブラジルから来る経験あるAdvanced Rolferなので、ひと味違った視点からコメントできるかも知れません。
10セッション+3ムーヴメントを8月の後半から10月初頭にかけて受けます。

2006.08.16 16:03 URL | けーじ #- [ 編集 ]

日本は情報誌がかなり「オタク」をリードしてますよね。それぞれの分野で、とても専門的です。でも、「で、存在全体は・・」というあたりが弱いですね。お陰でなんとか仕事をしています・・冷汗。

ブラジルの先生ですか・・・私らもLaelとPedroに指導を受けました。
ブラジルで研修を受けるのが、次の夢です。

ブラジルはムーヴメントがとても盛んで、Laerは15セッション・パックでRolfingワークをしているそうで、理想的です。
日本でも、ストラクチャルとムーヴメントの両方でひとつの仕事にできるようにしていきたいです!

2006.08.16 16:04 URL | りつこ #- [ 編集 ]

なるほどね。
>日本でも、ストラクチャルとムーヴメントの両方でひとつの仕事にできるようにしていきたいです!

うん。その意見には賛成っ。いくらセッションでよくなっても、習慣が変わらないと元に戻っちゃいますからね。アンバランスの原因を、姿勢や動作の基本から理解してもらうのって、とても重要だと思います。

2006.08.16 16:04 URL | けーじ #- [ 編集 ]

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